前回 VMwareTools を初期起動させる処理を組み込んだところ 標準の方法では、モニタの解像度を設定できなくなりました。設定処理自体正常に終了するのですが、再起動すると最小の解像度800*600に戻ってしまいます。
【モニタの解像度を設定する標準の方法】
- Lubuntuのデスクトップメニュー>設定>モニタの設定 とたどり「ディスプレイの設定」ダイアログを開く
- 解像度のドロップダウンで希望の解像度を選択し 適用ボタンをクリック
- 再度「ディスプレイの設定」ダイアログを開き 保存ボタンをクリック
このとき Configuration Saved と メッセージBOXが表示され、一見正常に 解像度が設定されたように見えます。ところが OSを再起動すると 最小の解像度800*600に戻ってしまいます。前回の処理を組み込むまではこのような現象はありませんでした。また、Ubuntu14.04 では このような現象はおきません。
ただし http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-gnome/releases/14.04/release/ からダウンロードした Ubuntu GNOME 14.04 LTS では同様の現象が起きました。
解像度をコマンドで指定する方法を探すと 「画面の解像度に1920x1080を追加する」というサイトを見つけました。 xrandrというコマンドを使えば良いようです。xrandrコマンドについては「Ubuntu/xrandrで外部モニタ出力」に詳しく載っています。
OSを再起動して解像度800*600 の状態で以下の処理を行います。
- ディスプレイ名と 登録されているmodeを調べる
端末を開き
$ xrandr と入力すると ディスプレイ名 および 登録済みのmodeが表示されます。
自分の場合 ディスプレイ名は「Virtual1」で 目的の解像度 1360×768 がありました。 - テスト的にコマンドで解像度を 1360*768 にする
端末を開き /usr/bin/xrandr –output Virtual1 –mode 1360×768 と入力
解像度が 1360*768になったことを確認します。 - 画面解像度を1360*768 にするシェルを作成する
前回作成した /home/user/scriptフォルダにシェル(自分はmonitorsetting.shとしました)を作成します。
シェルの内容 /usr/bin/xrandr –output Virtual1 –mode 1360×768 - monitorsetting.sh を実行可能にする
sudo chmod +x monitorsetting.sh と 入力し monitorsetting.shを実行可能にします。 - 「LXSessionのデフォルトのアプリケーション」を使って monitorsetting.sh を初期起動に追加する
・デスクトップのメニューで 設定 > LXSessionのデフォルトのアプリケーション をクリック
・LXSession configuration ダイアログで 左側の「Autostart」をクリック
・右側のSettingsで config-only を選択
・Manual autostarted applications の下のテキストボックスにmonitorsetting.sh
のフルパスを入力「追加ボタン」をクリックします。
OSを再起動すると 画面の解像度が 1360*768 になっています。
コメント
vmwareが入りません
はじめまして、よろしくおねがいします。1920×1080のモニターを購入しました。windowsとubuntuではちゃんと使えますが、lubuntuでは何度設定しても低解像度になってしまいます。ブログに書いていらっしゃる方法を試し、途中まではうまく行ったのですが、そこから先のやり方がわかりません。端末にコマンドを入力して高解像度になったことを確認するまでは成功しました。しかし、VMwareというソフトが入らないのです。会社のHPからダウンロードしようとするとlinux64bitには用意されていますが32bitにはありませんでした。
Unknown
しばらくBlogを見ていなくて 回答が遅くなりすみませんでした。VMwarePlayerのダウンロードをGoogleで検索すると、最新版VMwarePlayer7のダウンロードに誘導され 64ビット向けの製品になっているようです。
https://my.vmware.com/jp/web/vmware/free#desktop_end_user_computing/vmware_player/3_0
ここから、32ビットOSで使用可能な旧バージョンがダウンロードできそうです。当方では現在インストール実験できる状態にありません。インストールされる場合は自己責任の範囲で行ってください。