いよいよDell D630に導入するディストリビューションをUbuntuと決め 自分なりに 心地よい環境を構築し終わったので 備忘録としてまとめてみます。
実はD630にインストールする前に テスト的に 現用機(同じくDell E5510)のVmWareに Ubuntu13.04を入れ込もうとしたのですが、Specがしょぼいためか Unityがまともに動かず メニューが全く表示されない状態となり断念しました。
そこで
10.04LTSを入れ Ubuntu2Dでログイン
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UIをGNOME Classicへ変更(ここを参照)
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10.10にアップデート(この段階で Ubuntu2Dはなくなっていた)
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11.04にアップデート
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13.04にアップデート
と長ーーーーィ道のりを経て最終Ubuntu13.04にたどり着きました。バーチャルでの体験を元に 行ったカスタマイズ手順は次の通りです。
1.インストール
Ubuntu13.04日本語Remixからインストール
2.カスタマイズ
自分にとってあまり使いそうでもないプログラムを削除したり、
不便に感じるものをカスタマイズ(ここに詳しく載っています)
背景色の部分は端末から入力
- アップデートを確認する
ソフトウェアの更新を起動し、更新があればアップデートする。自分の場合膨大なアップデート!! - グローバルメニューを無効にする
sudo apt-get remove –purge firefox-globalmenu thunderbird-globalmenu appmenu-gtk appmenu-gtk3 appmenu-qt appmenu-qt5 indicator-appmenu
gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.xsettings overrides ‘@a{sv} {“Gtk/ShellShowsAppMenu”: }’ - Ubuntu Web Appsを削除する
sudo apt-get remove unity-webapps-common xul-ext-websites-integration - Ubuntu Oneを削除する
sudo apt-get remove ubuntuone-client python-ubuntuone-client python-ubuntuone-storageprotocol - Amazonの広告を削除する
sudo apt-get remove unity-lens-shopping - Dashのオンライン検索機能を無効にする
『システム設定』を起動 ⇒ プライバシー ⇒
「検索結果」タブ のDashで検索するとき:オンラインの検索結果を含めるをオフにする。 - 履歴を記録する対象を制限する
『システム設定』を起動 ⇒ プライバシー ⇒ アクティビティの記録をオフにする。 - タイトルバーのボタンを左から右側に移動させる
dconf write /org/gnome/desktop/wm/preferences/button-layout ‘”:minimize,maximize,close”‘ - Nautilusの設定を変更する
アドレスバーの表示を変更する
gsettings set org.gnome.nautilus.preferences always-use-location-entry true - 『デスクトップ』『音楽』などの日本語フォルダー名を英語表記にする
env LANGUAGE=C LC_MESSAGES=C xdg-user-dirs-gtk-update
実行するとダイアログが表示され、フォルダー名を英語に直すかどうか聞かれるので「Update Names」ボタンをクリックする。
一旦ログアウトして再度ログインすると、ダイアログが表示されてフォルダー名を日本語にするか聞かれるので、次回から表示しないをクリックしてチェックを入れた後、「古い名前のままにする」ボタンをクリックする。 - ゲストセッションを無効にする
echo ‘allow-guest=false’ | sudo tee -a /etc/lightdm/lightdm.conf - リモートログインを無効にする
echo ‘greeter-show-remote-login=false’ | sudo tee -a /etc/lightdm/lightdm.conf - 後で有効なプログラムをインストールする
他に個別に取り上げるものがありますが それを除いて次の3つのプログラムをインストールします。
nautilus-open-terminal
フォルダーをNautilusの右クリックメニューから端末の中に開く事が出来るようにするツール。
Ubuntuソフトウェアセンターからインストール
Synaptic パッケージマネージャー
公式リポジトリに存在しないプログラムをアンインストールするときに利用。
Ubuntuソフトウェアセンターからインストール
google-chrome
標準ではfirefoxがインストールされているが 自分は chrome に慣れているので googleのページから debファイルをダウンロードしインストール
3.UIをGNOME Classicに変更する
Unity にはどうもなじめない とみやんさんの 記事を参考にDeskTopのUIを変更します。
gnome-panelをインストールします。
sudo apt-get install gnome-panel
一旦ログアウトし GNOME Classic (No effect)でログインしなおします。
gnome-tweak-toolをインストールします。
sudo apt-get install gnome-tweak-tool
メニューから [アプリケーション]>[システムツール]>[設定]>[Tweak Tool]と展開し デスクトップTabで
ホームアイコン・ゴミ箱アイコンそれぞれを表示する を オンにする。
4.Nautilusをカスタマイズしてroot処理をGUIで可能にする
端末から コマンドゴリゴリは苦手なので ここを参考にして Nautilusをroot権限で扱えるようにします。
ubuntu-tweakをインストールします。
sudo add-apt-repository ppa:tualatrix/ppa
sudo apt-get update
sudo apt-get install ubuntu-tweak
ubuntu-tweakを起動します。
[アプリケーション]>[システム設定]>[システム設定タブ] から スクリプトを選ぶ
前述した サイトを参照し、root権限でNautilusおよびEditor が使用できるようスクリプトを 有効にします。
操作の詳細は ここにも詳しく載っています。
5.Eclipseをインストールする
Eclipseをインストールします。
UbuntuソフトウェアセンターからEclipseをインストールします。
※現在 4.2が最新ですがUbuntuソフトウェアセンターからインストールすると3.8になります。
※Eclipseは /usr/lib/eclipseにインストールされます。
日本語化
MergeDocのページから 安定版 1.4.0 をダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
解凍してできた フォルダ features, plugins を Eclipseのfeatures, pluginsとマージします。
(ここでは 当然 4.でカスタマイズしたnautilusのrootアクセス機能を使います)
/usr/lib/eclipse のEclipse.iniの最後に
-javaagent:/usr/lib/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
を追加します。
SWTをインストールします。
ここから swt-4.3-gtk-linux-x86.zipをダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
解凍して出来た swt.jarを /usr/lib/eclipseにコピーします。
windowbuilderをインストールします。
Eclipseを起動 > ヘルプ > 新規ソフトウェアのインストール
追加をクリック
リポジトリの追加ダイアログで
名前:windowbuilder
ロケーション:http://download.eclipse.org/windowbuilder/WB/release/R201309271200/4.2/
として OK
全てを選択し インストール
これで一通り Eclipseの インストールは終了下のですが 大きな問題が!! コンパイルエラーがある場合クイックフィックスのダイアログが表示されるのですが、 選択肢の文字(青)が 背景色(黒)のため 全く見えません。これは Eclipse側の設定では回避できません。stackoverflowにこの件の記事があり、回答にあるように どうもEclipseのバグのようです。 (https://bugs.eclipse.org/bugs/show_bug.cgi?id=130444)
stackoverflowの記事の最初の回答を参考に Gnome Color Chooserをインストールして対応します。
Gnome カラー 選択でツールチップの色を変更します。
Ubuntuソフトウェアセンターから Gnome カラー 選択をインストールします。
メニューから アプリケーション > システム設定 > Gnome Color Chooser として 実行します。(gnome-color-chooser)
Specificタブを開き ToolTipの前景色・背景色のチェックボックスをOnにします。(参照)
6.起動時の警告メッセージ対策
例によって 起動後しばらくすると
「ネットワークサービスの検知は無効です。現在のネットワークは.localドメインに含まれており、推奨されません。また、AVAHIネットワークサービス検知と互換性がありません。サービスを無効にしました」
とのメッセージが表示されました。このメッセージは10.04をVMwareで使ったときからでていました。
端末で以下のコマンドを入力し回避します。
sudo sed -i -e’/AVAHI_DAEMON_DETECT_LOCAL/s/1/0/’ /etc/default/avahi-daemon
sudo service avahi-daemon start
これで ようやくなんとか納得できる環境が完成です。