前回 使い古したXPマシン(Dell LatitudeD630) に UbuntuとLubuntuをインストールした結果 ディストリビューションが決められずじまいになったことを書いた。
WEBを見ても 自分で実際に触ってみないことには その使い勝手は判断できそうになく 実際にインストールして 体感することにした。
実験した Ubuntu系 ディストリビューションは
- Ubuntu
- Xubuntu
- Lubuntu
- Linux Mint Mate
の4種類 主な比較ポイントは
- 重さ パワーONからの時間 もっともいい加減な計測なのであくまでも目安
- root権限が必要な処理をGUIで簡単にできるか?
ソフトをインストールする際 root権限ででフォルダをいじったり 設定ファイルを書き換える必要が出ます。Windowsに慣れている自分にとってコマンドゴリゴリはどうも苦手 - DeskTopのなじみやすさ いかにも個人の好みによるが・・
ちなみにターゲットマシンは
- Dell Latitude D630
- CPU Intel(R)Core(TM)2 Duo CPU T7300@2.00GHz
- メモリ 2GB
- HDD 160GB
なんせ自分が付き合うディストリビューションを決めるための実験なので 正確性に欠けたり 突込みが足りなかったりします。
1.Ubuntu 13.04 日本語Remix
まずは本家 Ubuntu
a)重さ 電源投入からログオン画面表示まで38秒 ログオンからDeskTopが使用可能になるまで20秒
b)GUIでのroot処理 defaultではroot権限が必要な作業は GUIだけではできません。
Ubuntu Tweak を使って Nautlius の機能を拡張する必要があります。(ここを参照)
c)その他諸々
- 安定性抜群
- WEB上の情報量も抜群 他のディストリビューション Xbuntu・Lubuntu で 検索しても もしかして Ubuntu? などとなってしまう始末。この情報の多さは、Linux初心者の自分にはありがたい。
- 自分の頭がレガシィなのか(笑)Unityのメニューと Dashからアプリを検索する方法が いまひとつなじめない。
- 日経Linux2013/9月号を参考に MateとLunaXpを組み込んでみたが MateでLogInすると 必ず一回『Crashしたよ』のメッセージが表示される。無視して続行すれば実用上の問題はないが 自分の環境ではMateとLunaXpを組み込んだ状態は不安定。
- カスタマイズのみならず他を圧倒する情報量は捨てがたい。
2.Xubuntu 13.04
Webを見るとDeskTopはXpっぽいような 下側のパネルはMacっぽいような親しみの持てるUI
a)重さ 電源投入からログオン画面表示まで35秒 ログオンからDeskTopが使用可能になるまで18秒
b)GUIでのroot処理 defaultではroot権限が必要な作業は GUIだけではできません。
ランチャーを追加し 以下のようなコマンドを設定します。(ここを参照)
ファイルマネージャ用:gksu ‘exo-open –launch FileManager’
エディタ用:gksu mousepad
c)その他諸々
- デスクトップのなじみやすさ・デザイン性は良い
Lubuntu程の殺風景はない(笑い) - 起動後必ず一回『Crashしたよ』のメッセージが表示される。続行すれば実用上問題はないが なんか気持ちが悪い。
- Eclipseをinstallして Javaのテストプログラムを作ってテストすると、次の警告が表示される。ちなみにこのとき日本語は全く使っていない。特に実用上は問題ないがすっきりしない。
(SWT:2430): Pango-WARNING **: failed to choose a font, expect ugly output. engine-type=’PangoRenderFc’, script=’common’ - デザイン的には満足できるレベルだが 実用上問題ないとはいえ 前述した警告が気がかり 不安が残る。
3.Lubuntu 13.04
Webをみるとubuntu兄弟最軽量で 人気が高いとあり、LowSpecのマシンでも動作するとのふれこみ。
a)重さ 電源投入からログオン画面表示まで31秒 ログオンからDeskTopが使用可能になるまで12秒
b)GUIでのroot処理 defaultでroot権限が必要な作業が GUIで可能。
ファイルマネージャの メニュー > ツール > rootで云々をクリックすると フォルダ操作・Editorでの操作が可能 Lucky!!
c)その他諸々
- なんせ軽い
Ubuntu派生の中最軽量と謳っているだけあって LogonからDeskTopが使えるようになるまでの時間は最速!! - DeskTopは確かにXPっぽいデザインでなじみやすいが かなり貧弱 テーマを変えて少なくともアイコンをカラフルにしないと さびしい(笑)それでも全体的には貧弱
- XubuntuでみられたようなCrash Eclipseを使ったTestでの警告メッセージもなく 今回テストした中では 安定性Topクラス。
安心して使えるレベル
4.Linux Mint Mate 15 no-codecs
a)重さ 電源投入からログオン画面表示まで43秒 ログオンからDeskTopが使用可能になるまで20秒
今回の実験中最も遅い 本家Ubuntuより遅いのはいい加減な測定のせい??
b)GUIでのroot処理 defaultでroot権限が必要な作業が GUIで可能。
対象を右クリックして コンテキストメニューから いけちゃう Lucky!!
c)その他諸々
- ちと重い
Ubuntu本家よりは軽いのではと思ったが なぜか自分の環境では・・・重く感じた
メニューを出そうと、Startボタンをクリックしても 一拍置いてメニューが出るときがある。 - DeskTopは、Win7を彷彿とさせるデザインで しかも Stylish 今回実験した中では 一番格好いい!!!
- Xubuntu同様 起動後一回 Crashメッセージが出る。
- Linux Mintの日本サイトには 日本語Remixがあったが あいにく64ビット版で 32ビット版Remixはミラーサイトからとのアナウンスだったが Link切れ !! 本家のサイトから ミラーサイトを探したが 下手なサイトを選ぶと 恐ろしく時間がかかるので 注意!!
また本家サイトからダウンロードした場合 日本語化が不十分で ここに ある処理を実行する必要があります。 - きれいで 使いたいけどなーーーーー おそらく発展途上
まとめ
実験を通じて今回のターゲットマシンに限っていえば 立ち上がりの時間の差は せいぜい20秒程度で さほど重要な要素にはならない ことがわかりました。
あくまでも軽さを追求すれば Lubuntu
Stylishな先進性を追及すれば Linux Mint
安定性・ 拡張性・情報の多さでは 本家Ubuntu
いろいろ試した結果、思いのほか重さがきにならなかったことから 今回は Dell Latitude D630に 本家Ubuntuを入れ自分なりにカスタマイズすることにしました。(カスタマイズを遊びたいのかも・・)
コメント
Lubuntu+αがいい感じです
こんにちわ
私もThinkPad X40/X60でLubuntuを利用しています。本家のUbuntu/Xubuntuは安心できますが、いかんせんX40やX60ではCPU的に厳しいかなと。
Lubuntuは明らかにUbuntu/Xubuntuと比較しても軽量なので、便利です。
でも時々VirtualBoxなどが原因不明でクラッシュ(特にOVAのインポートで)します。この場合にカーネルのリビルドをして下さいとメッセージがでますが、gcc/makeが入っていないのでまずこちらをインストールしないとだめです。
あと、Lubuntuソフトウェアセンターは検索機能が見当たらないので、Ubuntuソフトウェアセンターを入れています。
今のところはLubuntu+gcc+make+software-centerで必要にして十分な環境です。
リンクについて
Ubuntu Tweak を使って Nautlius の機能を拡張する必要があります。(ここを参照)
の”ここを”がリンク切れでした
もしかしてこのページでは無いでしょうか
http://gkeityan.blogspot.jp/2013/01/nautilus.html
リンク切れの件
ありがとうございます。切れてましたね 直しておきます。